「クイズマジックアカデミー」はオンライン対戦クイズゲームで、このジャンルではアーケード初となる、プレイヤー同士の対戦を主眼に置いた、最大16人によるクイズトーナメントがゲームのメインです。
プレイ状況が記録されるカードを使ってプレイを重ねることにより、昇級およびランク付けが行われます。
クイズ問題は随時追加される予定(初回15000問、毎月5000問追加。稼働当初は月1500問でしたが、2003年11月より5000問に増加、しかし2004年5月より問題数が減少している模様)です。また、ときどき全国でオンラインイベントを行うこともあります。
麻雀格闘倶楽部(以下麻雀)とよく似た感じで、センターモニター+クライアントで動いています。センターモニターひとつに対し、最大8台までクライアントを追加できる仕様になっています。通常は4台で稼働している店舗が多いようです。
麻雀のセンターモニターと違い、カード販売機能と選択・決定ボタンがついています。センターモニターでカードを買い、クライアントに着席。センターモニターの画面では、麻雀同様プレイヤー成績が表示されるほか、ゲームの説明が表示されます。選択・決定ボタンにより、表示内容を変更できます。追記:麻雀も3からは、センターモニターにカード販売機能が搭載されてます。
ランキング表示内容は、獲得勲章数ランキング、正解率ランキング(無差別)、階級別正解率ランキング、ジャンル別正解率ランキング、優勝回数ランキング、(予習・自習以外で獲得した)100点満点獲得数ランキング、イベントランキングです。
選択ボタンを2つ同時に押し続けると、ランキング表示が高速化します。
クライアント筐体はダービーオーナーズクラブに近い感じで、インターフェースは画面を直接さわるタッチパネルのみ。モニターの下中央にカード挿入口、テーブル右の方にコイン投入口があります。
また、センターモニター・クライアントともに、デモが流れていますが、このときに最近のアップデート情報が表示されることがあります。
バージョンアップが行われた際に、筐体に虹型のポップがついている店が多いです。
エントリーカードの料金は(多くのお店で)200〜300円で、センターモニターのコイン投入口および、センターモニター画面の左下に料金表示があります。
ロケテスト版のエントリーカードはそのままでは使えませんが、製品版のエントリーカードに引き継いで使うことはできます。当然、その際には製品版のエントリーカードが必要です。引き継ぐと、勲章が3個もらえます(修練生の7級からスタート)。その際、使用キャラや名前などの変更はできませんが、KONAMI IDの登録画面はプレイ後に出現します。
初回プレイでは、まずカードのパスワード設定・名前入力とキャラ選択を行います。名前はひらがな・カタカナ・英数で5文字まで(ひら・カナ・英数の混在は不可)。キャラは男女5種類ずつ、10種類から選べます(2004年1月29日から選択できるキャラが、男女各1種類ずつ増えました)。カードを使わない場合は、パスワード設定は行いません。
また、ちょっとしたデモが見られます。
カードがなくてもプレイできますが、プレイ状況保存、勲章数保存、問題正解履歴保存など、ゲームの根幹となるの機能のほとんどが利用できません。軽く店内対戦する、とりあえずやってみるくらいなら不要です。
通常、選択できるモードは3つ、全国オンライントーナメントモードと店内対戦モード、放課後ガチバトルです。ただし、ガチバトル参加には、カードを使用する、勲章を1個以上持っている、マジックペットが孵っているという条件を全て満たしている必要があります。また、イベントがあるときはプレイ開始前に案内があり、イベントモードが選択できます。モードを選択するとその内容が表示されます。イベントがない場合は選択できません。
全国トーナメントモードを選択すると、一定時間ジャンル・形式を自由に選択してのクイズ練習(予習)を行い、しばらく経つとプレイヤー最大16人によるクイズトーナメントに入ります。16人に満たない場合はコンピュータで埋められます。1回の予選から決勝までのプロセスが1プレイという扱いです。
基本的に、同じクラスのプレイヤーで固められますが、プレイヤーが賢者以上の場合は、賢者以上のクラス全てが対象となります。その場合、コンピュータのクラスは人間のプレイヤーのクラスによって、ある程度決められます。
トーナメントは予選から始まり、3回戦まで毎回ランダムに選択されたジャンル・出題形式によるクイズを行い、各回戦で得点の下位4名が脱落していきます(=ゲームオーバー)。決勝は、残った4人のプレイヤーが自由にジャンル・出題形式を選択し、4つの形式について続けて行います。
また予選では、クラスによって出題される形式がある程度固定されています。中級の3回戦はズームかモザイクかキューブ、上級の3回戦はランダム、というように(詳しくは詳細解説の「クラスによる問題形式の制限」を参照)。
プレイヤーのランクが修練生の場合のみ、全国トーナメントの予選1回戦で脱落すると、補習という扱いで1回戦に出た問題を3問、再プレイできます。
決勝のジャンルセレクトでも、出題形式が選択可能になっています。また、決勝の問題数は12問で、4人のプレイヤーが選んだ形式ひとつにつき、3問ずつ出題されます。
店内対戦は、予習なしで、各プレイヤーがジャンルおよび出題形式を自由に選択し、4回戦×6問の合計点で争うモードです。ただし、選択できるジャンル・形式は、使用しているカードでの予習や決勝と同じとなります。カードを使用しない場合は、○×および四択しか選べません。
対戦中は挑戦者待ちの状態となり、1回だけ乱入を受け付けます。乱入があった際は、乱入したプレイヤーを含めて最初からやり直しとなります。1回乱入があった対戦では、それ以上の乱入受付は起こりません。
放課後ガチバトルは、一定条件を満たしたプレイヤーのみ参加できるモードです。全てのクラスのプレイヤーが同時に戦えます。プレイヤーのクラス差によりオッズが決まり、「優勝すると」賭けた勲章の数にオッズをかけた数の勲章が戻ります。それ以外は全て没収です。
プレイヤーは最大4名ですが、全国オンライントーナメント同様、プレイヤーが揃うまで戦いが開始されません。それまでは予習ではなく「自習」という形で、予習同様に問題を解くことができます。しかし一定時間以内にプレイヤーが揃わないと、残りがコンピュータで埋められます。
自習が終了すると、トーナメント同様使用する問題形式と、プレイヤーの使用キャラの顔、名前、クラス、自分のオッズが発表されるので、「BET」をタッチして1個ずつ勲章を賭け、「決定」で数を決定します。一度に最大で5個まで賭けることができますが、キャンセルはできません。賭けた数に応じて、画面に優勝したときに「現状から加算される」勲章数が表示されます。獲得できる勲章数の端数は切り捨てとなります。
問題形式は一切選択できず、3回戦を行います。1回戦、2回戦の最下位各1名が脱落し、決勝戦で1対1の戦いに勝つと、勲章が戻ります。負けると賭けた分の勲章が没収されます。
イベントは、毎回さまざまな形式によるクイズを行い、ランキング付けがされます。結果が保存され、イベント終了後に結果が反映されるという性質上、エントリーカードを使用しないと参加できません。
ランキングは、イベント期間が終了した後にセンターモニターなどで公表されます。また、各個人の順位もイベント期間が終了した後、最初のプレイでモード選択前に表示されます(勲章もこのとき獲得できます)。
試験という扱いのためか、基本的に対戦ではなく、ひとりで行う形式になります。また、一度に行う問題数が多いためか、終了後に正解数が表示されます。
イベントが近くなると、コナミの公式サイトに告知が出るほか、店内にポップが配置されたり、センターモニターに告知が出たりします。
自由にジャンル・出題形式を選択してのクイズ練習ができます。ここで何問か正解し、得点を積み重ねることで、選択できるクイズの出題形式が増えます。最初は、出題形式については「○×」と「四択」だけが選べます。同じジャンルの同じ形式で一定点数を獲得すると、星の数(選択した形式の問題難易度)が増えます。星の数は、決勝や店内対戦での形式選択にも影響します。
ロケテストからカードを引き継いだ場合は、ロケテスト時点で出現していた出題形式が全て(ただし、修練生のうちは連想まで。詳しくは詳細解説の「ジャンル」および「出題形式」参照)出現しています。
各ジャンルの一番上にある出題形式の星の数が2つになると、次の出題形式が出現します。ただし、ノンセクションだけをいくらやっても、次の形式は出現しません。他のジャンルで出ている、一番低いものにあわせられます。
予習においては、エントリーカード使用時は、カードでの未正解問題が中心に出題されます。トーナメントや店内対戦で正解した問題でも、予習で正解していないと出現しやすくなります。また、未正解問題は特に、予習のたびに何度も出題されます。
予習の問題数は1回の選択につき6問が標準ですが、これは店舗側の設定で変更が可能(5〜10問)です。また、予習の最低保障回数は標準で1回ですが、これも設定可能です。
予習でプレイヤーが揃う、またはプレイヤーが揃わないまま一定時間経過すると、強制的に予習終了となり、トーナメントに移行します。
同一クラスで、他にトーナメント開催中の台がネットワーク上にあれば、その台がホストとなるトーナメントに組み込まれます(自分がホストである場合もあります)。他にない場合は、自分の台にて残り全員がコンピュータでトーナメントが開始されます。
ガチバトルの際はこちらとなります。ほとんど予習と同様ですが、得点を積み重ねても、形式の☆の数は増えず、選択できるクイズの出題形式も増えません。
こちらもプレイヤーが揃う、またはプレイヤーが揃わないまま一定時間経過すると、強制的に自習終了となり、ガチバトルに移行します。
プレイが終了すると、プレイヤーの現在の成績を確認できます。勲章数とマジックエッグ(ペット)の状態を確認できますが、ここで表示切替ボタンを押すと、ジャンル別正解率が表示されます。
次のクラスに上がるための勲章数も併記されますが、「1級上がるための勲章数」と混同しがちなので注意しましょう。詳細は「詳細解説」にて。
コンティニューする場合は、コンティニューに必要な料金を投入して「はい」を押すと継続です。「いいえ」を押すと、カードを使用した場合はカードが排出されてプレイ終了となります。
コンティニューとはいっても、モード選択からのやり直しになります。脱落したところから復活できるわけではありません。
画面左側に対戦相手の顔と名前、マジックエッグ(ペット)の状態が表示されます。人間かCPUかは判別できませんが、人間は上のほうに固まって表示されます。
画面中央には、上部に現在の問題数と残り問題数、その下に問題本文、残り時間ゲージと残り時間、選択肢および入力インターフェースが表示されます。
右側にプレイヤーの顔、名前、クラス、現在の獲得ポイントなどが表示されます。
基本的に、選択肢となっている領域を直接タッチすることで解答します。
四択問題/選択肢並べ替え問題で、選択肢についている番号・記号をタッチしても解答できません。選択肢そのものをタッチします。
タイピング問題では、50音やアルファベットの一覧が出ます。タイピング系(キューブ、モザイク、ズームを含む)の問題や、文字並べ替え問題のみ、最終決定するまで修正が可能です。他は一度選んでしまうとキャンセルできません。
クイズに解答中は、解答済みプレイヤーのところに電球がつきます。自分が解答すると、他のプレイヤーの解答が表示されるようになります。ただし、同じ店舗(同一のセンターモニターに接続しているクライアント)から参加しているプレイヤーがいる場合は、同店舗プレイヤー全員の解答が終わらないと解答が表示されません。
全員解答すると、正解かどうかが表示され、正解した場合は、解答を出したときの残りタイムに応じて得点が入ります。結果に応じてキャラもアクションします。
他のプレイヤーが正解かどうかはこのとき表示されますが、全員不正解だった場合、正解は表示されません。また、予習時に誤答した場合も正解は表示されません。
いずれのモードも、クイズに正解することで得られるポイントで成績・順位を決定します。速く解答すると高いポイントがもらえます。
1回戦ごとのポイントで順位を決定します。同点の場合は同順位となります。予選で同順位の人がボーダーライン上に出た場合、予選落ちの判定方法がどうなっているかは不明ですが、同点でも必ず規定の人数が通過するようになっています。同点だからといって、3人しか落ちなかったり、5人も落ちたりということはありません。
決勝で同点が出た場合、勲章も同数となりますが、全員が0点だった場合に限り、全員勲章なし(ノーゲーム)となります。
誤答・時間切れは0ポイントで、罰則はありません。どうしてもわからない場合は速く答えたほうが得策。
1問正解したときの点数は、ジャンル・形式に関わらず、最高(100/問題数)点で、6問の場合は1問16.6666…点です。タイムゲージが緑色(制限時間の20%以内)のときに決定して正解すると、満点がもらえます。時間が経つにつれ点数が下がり、最低点は満点の半分のようです。タイムゲージは残量80%以上のときは緑、40%以上のときは黄色、それ以下のときは赤になります。
麻雀では、持ち点次第で次回プレイが無料になっていますが、このゲームではオンライン対戦決勝で1位をとっても、決勝で100点であっても、コンティニューは有料です。コンティニューといっても、最初からの再プレイですので、コンティニュー料金のほうが安い場合は、コンティニューしたほうが得になります(プレイ待ちの人には十分に注意)。
決勝まで終了するとプレイ時間は約15分となります。ロケテスト時は、○×、四択、連想のみ10問で他5問でしたので、プレイ時間はあまりかわらなそうですが、決勝が全部で20問以上になったため、決勝まで行くとプレイ時間が極端に長くなる傾向にありました。
作:ジャラ