PS2用ガンコン徹底比較

はじめに

本コンテンツの内容

PS2用ガン型コントローラ「ガンコン2」(以下「ガンコン2」)と、PS/PS2用ガン型コントローラ「UGAME ブローバックGUN」(非ライセンス品、以下「ブローバック」)を両方購入し、自分の手で徹底的に比較検証を行った結果を掲載している。

免責事項

本コンテンツの掲載事項は、全て本文書の作者が実測および検証した結果に基づいたもので、100%の確実性を期したものではないことを、予めご了承いただきたい。

また、本コンテンツの作者は(株)ナムコおよびユーゲームコーポレーションとは無関係である。

外観と基本性能

PS用「ガンコン」との違い

両方のコントローラに共通して、PS用「ガンコン」(以下「ガンコン」)から追加された仕様をまとめると、以下のようになる。

  • 接続がPS2用USB端子に変更
  • グリップ背面に操作用方向ボタンが追加
  • グリップ底面にボタンが追加
  • 銃身にセレクト・スタートボタンが追加
「ガンコン2」

ガンコンより一回りスリムになり、銃全体が少し薄くなった印象を受ける。握りやすく軽い。銃口に近いほうにあった2つのボタンは、グリップに近いほうに移動した。ボタンの位置が変わったので、ガンコンに慣れた筆者は多少戸惑いを感じた。タイムクライシスのプレイ中は、ボタンをひとつ押し続けないと攻撃できないので、今までと違うということでやりにくさを感じる。

トリガー部分の空間が広くなり、筆者の指が2本入るようになった。トリガーの遊びはやや広く、逆に反応するポイントから引ききるまでの余裕はかなり狭い印象を受ける。

狙いはシンプルで使いやすい。このあたりは文句なし。

「ガンコン」同様、接続用に映像ケーブルが付属しているが、今回新たに延長ケーブルが付属した。PS2には映像出力端子がないため、PSのように本体背面から出力をもらうことができない。そこでTV側の入力にかませる形で接続、若しくはTVの映像出力端子に接続することになった。

ホリ製の一部ケーブルを使用していれば、PS2側ケーブルジャックの後ろに映像端子があるため、ここに接続すれば問題ない。しかしガンコン2につながれている映像ケーブルの長さでは、本体背面まで届かないため、どうしても延長ケーブルを使用せざるを得なくなってしまうのが、少々煩わしい。

「ブローバック」

ガンコン2と比較すると、かなりゴツい印象を受ける。厚みがあり、少々重い、また、握りにくい印象も受ける。このコントローラで「タイムクライシス」を最後までプレイしたが、ガンコン2より疲れてしまった。ブローバック機構がついているためこれは仕方ないか。ガンコンにあった2つのボタンは、さらに銃口側に近くなった。

トリガー部分の感じはガンコンと似ており、空間は狭い。トリガーに関してはガンコン2と逆で、遊びはやや狭く、反応するポイントから引ききるまでの余裕は広い。

狙いの形状が少々特殊で、銃口に近いほうが高くなっている。プレイヤーによってどこで合わせるか変わってくると思うが、調整が少々やりにくい。

ブローバック機構以外でガンコン2との大きな違いは、PS用のガンコンおよびハイパーブラスターにも対応している点、および秒間7発のオート連射、オートリロード機能(7発に1発、画面外に向けて発射)が付属している点である。PS1用に対応のため、通常のコントローラジャックにも接続することができる。

ブローバック機構はコントローラジャックから電源をもらっているらしく、PS1本体でガンコンとして使う場合は利用できないほか、PS2でもコントローラジャックに接続しない場合は、ブローバック機構は機能しない。

各種切り替えは全て、銃身側面についている切り替えスイッチにて対応する。ブローバックや連射など、全て無効にすることもできる。

また、映像端子については長いものが初めからついており、ユーザビリティという点ではガンコンより一歩リードといったところか。

検証

ガンコン2とブローバックで「ガンバレット」を数回プレイしてみた。

PS1でもアーケードでもやりこんでいるゲームだけに、感覚の違いは否めないもののすぐに馴染んだ。それだけにプレイ感覚の差は大きいものを感じた。

どちらも調整するまでは大きな違いを感じることができなかったが、果たして。

プレイ感覚の比較・ガンコン2編

ガンコン2ではボタンの位置に最初戸惑いを感じたが、このゲームではプレイそのものにボタンを使用しないため、そこは関係なし。指が2本入るため、片手で銃を持って、トリガーに片手の指を入れての連射が非常にやりやすい。このあたりは、連射実験で比較する。プレイ感覚はガンコン同様、文句がつけがたい。むしろ向上しているように思う。PS2になり、ソフト側の対応でコントローラの2点調整が可能になったため、精度も向上している…らしいが、プレイ中にそれを感じられなかったのは残念。

プレイ感覚の比較・ブローバック編

ブローバックでは爽快感に大きなアドバンテージがある。やはり、撃ったときに銃が動くというのは単純に楽しい。しかし、プレイするたびに基本に粗が目立ってしまう。まず、離れた的をすばやく撃つステージで、ガンコンと同じようにプレイしているのにミスが目立つ。また、「タイムクライシス」をプレイ中も狙いがうまく定まらない印象。狙いがやりにくいというのもあるが、反応が少し遅れているような気がする。

ブローバック最大の欠点は、ブローバック時の音のうるささである。こればかりはどうしようもないので、音が出せない環境ではOFFにするしかないのであるが、同時にアドバンテージもなくなる。

また、ブローバック機構は「弾が出ているかどうかを判定して」ブローバックするのではなく、「トリガーが引かれたかどうかを判定して」ブローバックする。つまり、弾が出ていようがいまいが、画面を狙っていようがいまいが、画面が出ていようがいまいが、通電していれば、トリガーを引いた時点でブローバックしてしまう。アーケードの「タイムクライシス」などでは、弾が出ないときは当然ブローバックしない。これによりリロードの要不要が判断できる。しかしこのコントローラではそれができない。そのため、プレイ中はかなり変な感じがする。爽快感を生むブローバック機構だが、ゲーム内と連動できないのが仇になってしまった。

その他気になったこと

ガンコン2およびブローバック両方で感じたことだが、同じところを狙って連射しているのに、着弾がずれることがしばしばあってガックリ来ることが多々あった。「ガンバレット」の「1発も外さず、(一直線に並んでいる)マトを○○個以上撃て」のステージでパーフェクトが取れない。このミニゲームでは、擬似的に手前から奥に向かって一直線に並んでいるマトを外さずに全て破壊するのが目的なのだが、奥に行くほどマトが小さく見えるため、ズレは死活問題である。なお、ほかの精密射撃を必要とするミニゲームでは、不具合はあまり感じなかった。連射が速すぎるからなのだろうか?

連射力比較実験

「ガンバレット」のトレーニングモードで、「クルマに70発以上撃ち込み破壊せよ(激ムズ)」を使用し、70発撃ちこんで破壊するまでの、タイムおよび1秒間の発射数を、以下の4パターンで検証した。

  1. ガンコン2の手連射
  2. ブローバックの手連射
  3. ブローバックのオート連射
  4. ブローバックのオート連射+ブローバックON

それぞれ4回ずつプレイして平均値を取得しているが、4.の時は、3.と結果が変わらないため1回の計測にしている。また、「ガンバレット」のトレーニングモードは、2プレイヤー側のガンが使用できないため、同じ計測を4回続けて行っている。実施順序は2.→3.→4.→ガンコン交換→1.の順であった。

パターンNo. 平均タイム(秒) 平均連射力(発/秒)
1. 8.7 8.0
2. 9.3 7.5
3. 10.0 7.0
4. 10.0 7.0

ガンコン2の「トリガーの反応するポイントから、引ききるまでの余裕が狭い」ことが意外な結果を生んだ。小さい動きで連射がしやすいのである。これが連射力に若干であるが差をつけたものと思われる。

なお、ブローバックを使用し、ブローバックON状態で手連射を行うと、ブローバックが追いつかない状態になってしまった。

ブローバックのオート連射を見ていると、手を動かしていないのに着弾が大きくぶれていた。やはり前項の推測は当たっているかもしれない。

総評

ガンコン2

使い始めるまでの面倒さはややあるものの、使い始めてしまえば、さすがの実力といったところか。高速連射時の着弾のずれが気になるが、ブローバックのほうも同じであるし、銃の性能には関係ないので、目をつぶることにする。

手連射のしやすさも高評価。ボタンの位置は…グリップを両手で握る人に対応したためと思われるが、グリップを片手で握り、銃身をもう片方の手で支えるやり方に慣れてしまった筆者としては少々いただけないところ。ここは個人差だと思うが。

ブローバック

ブローバックは非常に気持ちいいが、画面外を撃つ機会が多かったり、とにかく攻撃のためでないのにトリガーを引く機会の多いゲームでは逆効果かもしれない。リロード不要であれば、逆に良い感じ。

細かいところで粗が目立つ。反応の遅れや連射のしづらさはマイナスポイント。オート連射はずっと連射を続けるゲームであれば必要かもしれないが、短時間の連射であれば(筆者にとっては)手連射のほうが速いので、しかもこのコントローラだと連射がしづらいので、不要かも。

どちらを選ぶか

特に細かいことを気にせず、ガンガン撃ちまくって爽快感を得たい場合はブローバックを薦める。騒音には注意。逆に細部にこだわる場合はガンコン2がよさそうだ。

6 thoughts on “PS2用ガンコン徹底比較

  1. iuyiuiy

    ブローバックの方の十字キーはどこについているのですか?
    かなり遅れてますがおしえてください~

    返信
  2. ジャラ@管理人

    ブローバックGUNの方向キーは、ガンコン2と同じ位置にあります。
    銃を持ったまま親指で操作できます。

    返信
  3. ジャラ@管理人

    テレビというより、黄色の映像ケーブルにつなぐことになります。
    そのためのケーブルは付属しているので問題ないです。
    ただ、使っているテレビやケーブル(S端子・D端子など)によっては使えない可能性があるのでご注意ください。

    返信

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