「T-スピン(T-spin)」初心者向けに、色々とまとめてみた。
実は自分用のメモだったりする。
携帯の方はまともに見られないので悪しからず。
はじめに
テトリスの対戦において避けて通れない「攻撃」。
通常、2ライン以上同時に消して「ひとつだけ穴のあいているブロック」を相手に送り込むことで行う。
4ライン消すことで4ライン相手に送られる「テトリス」こそがこのゲーム最強の攻撃であった。
しかし、この常識を覆すルールが登場したのである!
「T-スピン」
凸型のブロックを回転させることで、落下および押し込みだけでは入らないスペースへはめ込むことで発生するこのルール。
テトリスDSでは、T-スピンによりラインを消すことで
・1ライン消去:2ライン攻撃
・2ライン消去:4ライン攻撃
・3ライン消去:6ライン攻撃
という、少ないライン数でとんでもない威力の攻撃が可能になる。
しかも、テトリスDSではもうひとつ「Back-to-Back(連続)」というルールがあり、テトリスかT-スピン消しを連続で行うことで(両方が混ざっていてもOK)、1ライン多く相手に送ることが可能になる。
1回の攻撃で最大7ライン…。恐ろしい光景が目に浮かぶようだ。
Wi-Fi対戦でレーティング7500を超えるような猛者は、ほぼ使いこなせると言っても過言ではない。
上位のプレイヤーにとっては必須テクニックだ。
が、特にトリプルを狙って出していくための難易度はかなり高く、レーティング6000台のプレイヤーは、まずおじゃまブロックをいかに消していくかを学ぶのが先決といえる。
T-スピンで3ライン消去などという芸当は相当慣れないと難しいが、T-スピンを出すだけなら、比較的簡単なパターンが存在することも事実。ダブルまでなら、狙えるシチュエーションもかなり多いのだ。
まずは、「T-スピンを出す」ところから始めていこう。
T-スピンが発生する条件
まず、T-スピンが発生する条件を見ていこう。
■□■ □□□ ■□■
□=現在操作中の凸型ブロックを含む空間
1)上の図で、「■」4箇所のうち3箇所以上がブロック、おじゃまブロック、壁で埋まっていること
2)最後に行った操作が「回転」であること
3)回転させたあと、ブロックが動いていないこと
以上3つをすべて満たしたとき、「T-スピン」成立となる。
(ひとりプレイでは、ラインを消さずとも成立させただけでボーナス点が入るほか、ライン消去時の点数も非常に高いものになっている)
T-スピン 基礎の基礎
もっとも簡単にT-スピンが出せる状況のひとつに、以下のようなものがある。
T型ブロックが一番右にあり、その下に一番右だけがあいた穴があるとき…
凡例:
□=凸型ブロック
■=他のブロック、おじゃまブロック
(以下共通)
□ | □□□| ■■■■■■■■■ | ↓Bボタン(左回転) □| □□| ■■■■■■■■■□|
不思議な動きをしているが、これが最近のテトリスの特徴でもある「スーパーローテーション」という現象によるもので、バグではなくこういう決まりだ。
凸ブロックの周りにある空間のうち、3箇所が埋まっているので「T-スピン シングル」が成立する!
左右逆の場合でも、Aボタンで同様に成立させることが可能だ。
しかし当然、以下のような状況では逆効果である。
□| □□| ■■■■■■■■■□|←消えても上にゴミが残る ■■■■■■■■■ | ■■■■■■■■■ | ■■■■■■■■■ |
使いどころを考えなければ、T-スピンを出した後の地形が諸刃の剣となって、自分に襲い掛かってくるのだ。
また、T-スピン狙いに限った話ではないのだが、フィールドをできるだけ平らに保つことも重要だ。だからといって、完全なフラットは作らないほうが良いが…。
少なくとも、上のパターンでT-スピンを出すためには3マス分の平坦なスペースが必要になる。平らに保つために、できるだけブロックを「寝かせて置く」クセをつけておくと良いだろう。
まずは簡単なシチュエーションから…
ミスしたあとに偶然できたり、せり上がったブロックでできるT-スピン可能なシチュエーション。
まずは作って狙うのではなく、状況をみて「どのような状況なら出すことができるのか?」を把握するところからはじめよう。
以下のパターンは全て左右両方のバージョンを掲載する。ブロックの向きも左右逆になるだけでなく、押すボタンも変化することを頭に入れておこう。
1:壁の脇
■ □ □ ■ ■■■■■□□□ □□□■■■■■ ■■■■■ ■■■■ ■■■■ ■■■■■ ↓Aボタン ↓Bボタン ■□ □■ ■■■■■□□ □□■■■■■ ■■■■■□■■■■ ■■■■□■■■■■
上の応用。左側(右側)の壁がポイントである。これより低いと成立しない。
2:横から? 上から?
■■□ □■■ ■■■■ □□ □□ ■■■■ ■■■■■□■■■■ ■■■■□■■■■■ ↓Aボタン ↓Bボタン ■■ ■■ ■■■■□□□ □□□■■■■ ■■■■■□■■■■ ■■■■□■■■■■
1の応用。これは上のフタがポイントである。このフタがないと成立しない。
3:窮屈な空間に
■■■■■□ □■■■■■ ■■■■ □□■■■ ■■■□□ ■■■■ ■■■■■□■■■■ ■■■■□■■■■■ ↓Aボタン ↓Bボタン ■■■■■ ■■■■■ ■■■■□□□■■■ ■■■□□□■■■■ ■■■■■□■■■■ ■■■■□■■■■■
ダブル。これも周りのブロックの位置関係に注目。
4:すべりこみ
■ □■ ■□ ■ ■■■■■■□□■■ ■■□□■■■■■■ ■■■■■ □■■ ■■□ ■■■■■ ■■ ■■■■■■■ ■■■■■■■ ■■ ↓Aボタン ↓Bボタン ■ ■ ■ ■ ■■■■■■□ ■■ ■■ □■■■■■■ ■■■■■□□□■■ ■■□□□■■■■■ ■■ ■■■■■■■ ■■■■■■■ ■■ . ■ ■ ■ ■ …以下おまけ ■■■■■■■ ■■ ■■ ■■■■■■■ おっ? ■■ ■■■■■■■ ■■■■■■■ ■■ ↓ ↓ □ □ □□ □□ ■ ■□ □■ ■ ■■■■■■■ ■■ ■■ ■■■■■■■ ■■ ■■■■■■■ ■■■■■■■ ■■ ↓ ↓ ■ ■ □ ■■ ■■ □ ■ □□□■■ ■■□□□ ■ ■■■■■■■ ■■ ■■ ■■■■■■■ ■■ ■■■■■■■ ■■■■■■■ ■■ ↓Bボタン ↓Aボタン ■ ■ □■■ ■■□ ■ □□■■ ■■□□ ■ 「Back-to-Back」成立! ■■■■■■■□■■ ■■□■■■■■■■ ■■ ■■■■■■■ ■■■■■■■ ■■
こんなシチュエーションでも狙える。このパターンだと、最低5ラインの攻撃が可能だ。
まずはこのパターンを確実に使えるようになっていくことを目標に!
ねらってT-スピン!
続いて、実際にT-スピンを狙えるような状況を作り出すことを念頭に置いたブロック配置を考えてみよう。
まず、上の「4:すべりこみ」を応用したシチュエーション。
最初に階段ブロックが来たときの対処。
下におろすのに時間がかかるので、速い相手だとテトリスに負けたりする。
また、攻撃を先に食らうと穴の位置により、T-スピンが成立しなくなることがある。
↓3つあけて置く↓ | | | ■ | | ■■ | | ■■ | | ■■○○○| |○○○■ | └──────────┘ └──────────┘ ↓積んで ↓積んで |■■ ■■■ □| |□ ■ ■| |■■■■■■■■□□| |□□■■■■ ■■■| |■■■■■■■ □| |□ ■■■■■■■| └──────────┘ └──────────┘ ↓Aボタン ↓Bボタン |■■ ■■■ | | ■ ■| |■■■■■■■■□ | | □■■■■ ■■■| |■■■■■■■□□□| |□□□■■■■■■■| └──────────┘ └──────────┘ . |■■ ■■■ | |■■■■■■■■□ | |■■■■■■■□□□|× 1ライン食らって失敗… |■■■■■■■ ■■| └──────────┘
続いて、テトリスとの組み合わせで大量攻撃を狙うパターン。
また、ラスト2ラインの処理にも。
下向きの凸が作れれば良いので、いくつか紹介してみよう。
|先に埋めるとベター | |↓ □□ | | □□○○○■■■■| |■■■■○■■■■■| |■■■■ ■■■■■| └──────────┘ . | | |■■□□ |○ 完璧 |■■□○○○■■■■| |■■□■○■■■■■| |■■■■■■■ ■■| └──────────┘ . | □□ | |■■■ □□ |箱も使える…がやや不安定か |■■■○○○■■■■| |■■■■○■■■■■| |■■■■■■■ ■■| └──────────┘ . | | | ■□□ |△ もう1個逆Lが必要なので厳しい | ■□○○○■■■■| |■■□■○■■■■■| |■■■■■■■ ■■| └──────────┘ . | □ | |■ □□□ |× 穴の位置を考えると… |■■■○○○■■■■| |■■■■○■■■■■| |■■■■■■■ ■■| └──────────┘ . | □ | |■□□□ |○ こちらの方がベター |■■■○○○■■■■| |■■■■○■■■■■| |■■■■■■■ ■■| └──────────┘
究極のT-スピン「トリプル」
さて、ここまでは比較的楽にT-スピンを出す方法を考えてきた。しかし、ここで触れたパターンはダブルまでで、トリプルのパターンは含まれていない。
トリプルは状況が非常に限定される為、運でパターンを作るのはほぼ不可能に近い。また、できていてもT-スピンを狙うのは、ふつうに考えたらできないことである。
ここからは、慣れと運も味方につけなければ踏み込めない領域である。
十分に腕を磨いた上で臨みたい。
「T-スピン トリプル」が可能なパターンは、大きく分けて2つしか存在しない。
| ■■ | | ■■ | |■■ | | ■ | |■■ ■■■■■■■| |■■■ ■■■■■■| |■■ ■■■■■■| |■■ ■■■■■■| |■■ ■■■■■■■| |■■■ ■■■■■■| |■■■■■■■ ■■| |■■■■■■■ ■■| └──────────┘ └──────────┘ ↓ ↓ | ■■□ | | □■■ | |■■□□□ | | □□□■ | |■■ ■■■■■■■| |■■■ ■■■■■■| |■■ ■■■■■■| |■■ ■■■■■■| |■■ ■■■■■■■| |■■■ ■■■■■■| |■■■■■■■ ■■| |■■■■■■■ ■■| └──────────┘ └──────────┘ ↓Aボタン ↓Bボタン | ■■ | | ■■ | |■■ | | ■ | |■■□■■■■■■■| |■■■□■■■■■■| |■■□□■■■■■■| |■■□□■■■■■■| |■■□■■■■■■■| |■■■□■■■■■■| |■■■■■■■ ■■| |■■■■■■■ ■■| └──────────┘ └──────────┘
注意すべき点は、右凸の穴がある場合は右から、左凸の穴がある場合は左から、それぞれ差し込める「ひさし」を作らないといけないところだ。
この状況ではダメである。
| ■■ | |■■ | |■■ ■■■■■■■| |■ ■■■■■■■| |■■ ■■■■■■■| |■■■■■■■ ■■| └──────────┘
また、完成しても消しにくい「ひさし」ができるので、狙うときは多少の余裕が必要となる。
トリプルは攻撃力も高いが、反動も大きいのだ。
もっと複雑なパターンで狙うこともできるようだが、この記事はあくまでT-スピン初級者向けに書いたものなので、ここでは割愛する。
詳しくは以下リンク先のサイトで述べられているので、参考にしていただきたい。
おわりに
上級者への登竜門とも言えるT-スピンであるが、その壁はなかなかに厚く、高い。
かくいう自分もまだ、T-スピンが使いこなせるとはいいがたく、この記事も自学のために書いた部分が大きいのである。
穴を掘るスピードで負けているうちは手を出さないほうが良いが、火力負けしてくるとどうしても必要になってくるのがT-スピン。
発売から4ヶ月半が経過してもまだまだ熱いテトリスDS、これが壁を破る一助となれば幸い。
参考サイト
TETRiS DS Wiki
この記事を書く際に参考にさせていただいた。多くの方の知恵の結晶に、感謝。
TKIのテトリスDSメモ
上級者向けT-スピンパターンがたくさん載っている。レーティングが8000を超える方はこんなのをポンポン出すのか…。
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【DS】テトリスDS
ようやく修正完了…。
しかし今日は厄日だ、レートが7200→6400だから。