液晶モニタBenQ FP241WZでゲームを試す

普段とはちょっと毛色の違う記事になりますが、お付き合いください。
デスクトップPCを新調しようと思い、ついでなのでXbox360も高画質で楽しみたい、と「ついで」の目的を果たすためフルHDパネルの液晶モニタを導入しました。
しかし、PC用のモニタであるため、表示比率が16:10と縦にやや伸びるのが特徴で、ゲームプレイ時に解決できないものもある、と過去のモニターで報告例があります。
では、このFP241WZではどうでしょうか？

結論から述べますと、ゲームに特化すればかなり優秀な性能を持っているといえます。
値段もそれなりですが…。
まず、Xbox360を接続した場合です。
最初に、メニューから「システム」の「画面モード」を「1:1」か「縦横比」に設定します。
「縦横比」にしますと、他の映像ソースでも同様に引き継がれますのでお勧めです。

この時点で、表示画面の上下に黒線が入って16:9での表示が可能となります。
写真は下のみですが…。

また、設定が「縦横比」であれば、他のソースでも同様に表示されます。
写真はコンポジットでファミコンの映像を出力させた場合です。
画面の左右に少し黒い線が出て、~~4:3での表示~~(※)720×480での表示(3:2)が行われます。D2までのソースは残念ながら、等倍表示できません。
(※ 上記、2007.7/13修正)
「1:1」ですと、画面中央に小さく表示されるので使い物になりません。

またこのモニターに付属しているアームでは、画面を回転させることが可能ですが、手持ちのGC版「ラジルギジェネリック」では方向が合わず、上下逆の表示となってしまいました。残念。
(表示はS端子)

またゲーマーにとって気になる表示の遅延ですが、これは音ゲーを使って調べるのが手っ取り早い、ということでPS2のビートマニアIIDXを使い、調査してみました。
接続はコンポーネントケーブルがないので、S端子で行いました。
ほぼ遅延のない、ブラウン管テレビとの主観での比較になりますことをご了承ください。
結論から言いますと、1フレームほど遅延しているようだ、ということになります。
ブラウン管でのプレイでは通常、判定タイミングの設定を「＋1」にしています。この設定は、表示されるタイミングと実判定のタイミングを変えるもので、遅延のあるモニターではこれをマイナス方向に設定することとなります。
自分にとっては、アーケードで押しているのに近い感覚で遊ぶと、なぜか「＋1」にすることでピタリと合うからです。
しかしこのまま遊びますと、スコアがまったく出ないという事態になりました。
そこで、判定タイミングを「0」にしてみました。

スコアは少し落ちていますが、どうしても残像が少々出るので見づらいのと、「1フレームに近い、細かい遅延」があるため微妙に違う程度で、誤差の範囲内といって問題ないと思います。
液晶モニタの特性を考えれば、1フレーム程度の遅延は合格点といえるでしょう。タイミングのシビアなゲームでもなんとか耐えうるレベルと認識しています。
それでも納得いかない方は、もっと小さいモニタかCRTをどうぞ、としか言えないような気がします。
ただ、これはSDソースの映像での比較であり、HDソースになると遅延幅が変化する可能性も否定できません。ご注意ください。
縦画面の問題はありますが、そのほかの性能に関してはかなり高いレベルにある、といえます。
当然VESA規格対応ですので、回転フレームを購入してしまえば、好きな方向に回転させることが可能なので、縦画面のゲームがやりたい方も大丈夫かも？
ただ本当にモニタですので、音声出力がない欠点もあります。
ゲーム用に大きめ画面の液晶モニタを検討されている方は、選択肢のひとつとして入れても大丈夫なものと思います。